「ファーウェイのスマホやスマートウォッチ、パソコン(PC)は一般人が買っても大丈夫?」「ファーウェイと検索すると『怖い』や『危険性』『やばい』『やめた方がいい』などと表示されるけど、HUAWEIの何が悪いの?」
このようなことをお考えの人にぴったりな記事です。
この記事で紹介する5つのポイント
- ファーウェイ製品はやめた方がいいといわれる理由
- ファーウェイのスマホの魅力
- ファーウェイの禁止措置に関する現状
- ファーウェイのスマホが使えなくなるのはいつか
- 現在ファーウェイのスマホを使っている人はどうすべきか
この記事によって、あなたが最適な選択をできるようになったなら幸いです。
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ファーウェイ(HUAWEI)の基本情報
ファーウェイ(HUAWEI)は中国・深圳に本社を置く、世界的な通信機器・スマートデバイスメーカーです。
スマホやパソコン、スマートウォッチだけでなく、通信インフラの開発でも世界的に存在感を持っています。
ファーウェイの基本情報は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
企業名 | Huawei Technologies Co., Ltd.(ファーウェイ技術有限公司) |
日本法人 | Huawei Technologies Japan K.K.(華為技術日本株式会社) |
設立 | 1987年(中国・深圳) |
創業者 | 任正非(Ren Zhengfei) |
主な事業 | 通信機器、スマートフォン、PC、スマートウォッチ、OS開発 |
主な製品 | Pシリーズ、Mateシリーズ、MateBook、WATCH GT、HarmonyOS |
特徴 | Google非依存、5G通信技術、独自OS、コスパ重視の設計 |
活動地域 | 世界170か国以上(主にアジア・中東・アフリカ) |
公式サイト | https://www.huawei.com/jp/corporate-information |
2025年現在、中国のスマートフォン市場で第2位のシェアを獲得し、世界的にも存在感を取り戻しています。
スマホやパソコン、スマートウォッチだけでなく、通信インフラの開発でも世界的に存在感を持っています。
また通信機器分野での強みを背景に、スマートデバイス分野にも事業を拡大しているのも特徴です。
ファーウェイの世界での地位
2024年の世界スマートフォン市場において、ファーウェイはトップ5に入っていません。
IDCのデータによると、上位はApple、Samsung、Xiaomi、Transsion、vivoが占めています。
ただし、中国国内ではファーウェイが強い存在感を示しています。
Canalysの報告によれば、2024年の中国スマートフォン市場でファーウェイはvivoに次ぐ2位となり、年間出荷台数は4,600万台、前年比37%の成長を記録しました。
通信インフラ分野ではファーウェイは世界最大のシェアを誇り、ブランド価値や技術革新の面でも高く評価されています。
Dell’Oro Groupの2024年の報告によれば、ファーウェイは世界の通信機器市場で31%のシェアを持ち、2位のNokia(14%)と3位のEricsson(13%)を合わせたシェアを上回っています。
このような強さは、長年にわたって通信インフラに注力してきた結果であり、特に5Gの分野では世界各国で導入が進んでいます。
ちなみに2022年にはブランド評価機関Brand Financeの「世界で最も価値のあるブランド」で9位に、2020年にはBCG(ボストン コンサルティング グループ)の「最も革新的な企業」ランキングで6位に選ばれています。

ファーウェイは制裁の影響を受けながらも、通信インフラや中国市場での圧倒的な存在感から、依然として世界的に注目すべき企業といえるでしょう。
ファーウェイ製品はやめた方がいい(買わない方がいい)といわれる理由は?


ファーウェイ製品はやめた方がいい(買わない方がいい)といわれる主な理由は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説するので、よく吟味したうえでファーウェイを使用するか決めましょう。
セキュリティ面の懸念があるため
アメリカやイギリスをはじめとする多くの国では、ファーウェイのスマホは国家的な監視やデータの不正利用に関連しているという指摘がされています。そのためセキュリティ面での不安から「ファーウェイ製品をやめた方がいい」と考える人もいるようです。
例えば米国連邦通信委員会(FCC)やイギリス政府は、ファーウェイが国家安全保障に対する脅威であるとして、ファーウェイの通信機器や5Gインフラの利用を制限しています(出典:FCC Bans Authorizations for Devices That Pose National Security Threat、Written statements – Written questions, answers and statements)。
特にファーウェイ製品が中国政府のスパイ活動に利用される可能性があるとの懸念から、規制が強まっている現状です。またデバイスにバックドアが仕込まれている可能性があるとの指摘もあり、これが監視のリスクを高めるとされています。
ファーウェイに関するセキュリティ上の懸念は国際的に報じられていますが、そうした疑惑を裏付ける技術的な証拠はこれまでに公開されていません。
ファーウェイは透明性の確保とサイバーセキュリティの強化を企業方針の柱として掲げており、第三者による評価機関との連携や、世界各国でのセキュリティ検証センターの設立を通じて、信頼回復に努めています。
参照:HUAWEI
制裁と規制の影響が懸念されるため
米国政府などの制裁により、ファーウェイ製品の将来性やサポートが不安定になる可能性が高いとされています。
2019年以降、米国政府は国家安全保障を理由にファーウェイに対して厳しい制裁を課しました。この制裁によりファーウェイはGoogleのサービスを使用できなくなり、米国企業からの技術や部品の調達も制限されています。また欧州でも5Gインフラからファーウェイ製品を排除する動きが進んでおり、国際的な規制が拡大しているのも現状です。
Googleサービスの利用制限や通信インフラから排除されることによって、長期的な利用に不安を抱かせる要因となっています。
対してファーウェイは米国からの制裁を受けて以来、技術的自立を加速させており他国に依存しない戦略をとっています。例えばファーウェイは独自のオペレーティングシステムであるHarmonyOSを開発し、GoogleのAndroidに依存しないスマートフォンを販売しています。
過去に爆発事故が起きたため
ファーウェイのスマホは過去に爆発が起きたことがあります。ただし他のスマートフォンメーカーでも同様の事故が発生しており、必ずしもファーウェイ製品に限った問題ではありません。
スマートフォンのバッテリーはリチウムイオン電池が使用されており、誤った取り扱いや設計上の問題により、爆発や発火が発生する可能性があります。
ファーウェイ製品による事故も報告されていますが、これは業界全体で見られる問題であり、特にファーウェイだけがリスクが高いわけではありません。また多くの国でスマートフォンの安全基準が設けられており、ファーウェイもこれをクリアしています。
またファーウェイは新しい技術や安全基準の導入を進めており、リスク管理も向上しています。そのためファーウェイ製品を避ける理由としては、やや過剰な懸念といえるでしょう。
ファーウェイのスマホの魅力


ファーウェイのスマホは先進的な技術、優れたカメラ性能、コストパフォーマンスが非常に高いことが魅力です。特にAIを活用した撮影機能や、高品質なデザインが評価されています。
特にフラッグシップモデルである「Pシリーズ」や「Mateシリーズ」は、ライカ(Leica)と提携したカメラが搭載されており、夜間撮影やズーム機能に優れています。
またファーウェイのスマホは、価格に対する性能の高さが強みです。多くのモデルがハイエンドの性能を備えていながら、他のブランドと比較してリーズナブルな価格帯で提供されています。最新モデルでは独自のHarmonyOSを搭載し、Google依存を減らした独立したシステムを構築しているのもポイントの1つです。
Googleサービスが使えないという制限があっても、それを補う独自のOSやアプリストアが提供されており、特に写真撮影を楽しむユーザーやコスパを重視するユーザーにおすすめできる製品を提供しています。
ファーウェイの禁止措置に関する問題はどうなった?


ファーウェイに対する禁止措置は2024年現在も継続されていますが、地域や業界によってその影響には差があります。
特に米国と欧州では引き続きファーウェイ製品の規制が厳しく行われている一方、アジアや中東など他の地域ではファーウェイの製品や技術が積極的に利用されている現状です。
米国の制裁によりファーウェイはGoogleサービスを利用できない状況が続いており、同社のスマートフォンは独自の「HarmonyOS」に切り替えています。またイギリス政府は2020年、5Gネットワークからファーウェイ製機器の使用を禁止する決定を下し、2027年までにすべての通信インフラからファーウェイの機器を除去する予定です。
米国や欧州での制裁は今後も緩和される見込みはなく、世界的な技術競争の中でどのように影響を受けるか注目されています。また現時点では、ファーウェイとグーグルの取引が復活する可能性は低いとされています。
ファーウェイのスマホが使えなくなるのはいつから?


ファーウェイのスマートフォンが「使えなくなる」といった具体的な期限は、現時点では設けられていません。
この制裁により、ファーウェイはGoogleのAndroidライセンスを失い、新機種ではGoogleモバイルサービス(GMS)を搭載できなくなりました。
そのため、これらのデバイスではGoogleのアプリやサービスが利用できません。
一方、2019年5月16日以前に発売されたモデル(例:P30 Proなど)では、既存のGoogleサービスを引き続き利用できますが、将来的なアップデートやサポートが制限される可能性があります。
ファーウェイは独自のエコシステムを構築するため、HarmonyOSやHuawei Mobile Services(HMS)を開発し、AppGalleryを通じてアプリの提供を行っています。
現在ファーウェイのスマホを使っている人はどうすべき?


現在ファーウェイのスマホを使用している人は、必ずしもすぐに乗り換える必要はありませんが、今後のサポートやGoogleサービスの制限に関して注意を払うべきです。
特にアプリやソフトウェアのアップデートが不安定になる可能性があるため、使用目的に応じた判断が重要です。
米国の制裁措置により、ファーウェイの新しいデバイスにはGoogleサービスが搭載されていません。既存のGoogleサービス対応モデルを使用している場合でも、将来的なセキュリティアップデートの提供が制限される可能性があります。
そのためアプリの互換性やデバイスのセキュリティが徐々に低下するリスクがあります。
例えばファーウェイのP30 Proは、Googleサービスが引き続き利用可能なモデルですが、将来的にGoogle Playストアからのアップデートが受けられなくなる可能性があるでしょう。
一方最新モデルのMate 40シリーズは完全にGoogleサービスなしで動作するため、AppGalleryや代替のアプリを使う必要があります。
ファーウェイのスマートウォッチやパソコンを使うのはやめた方がいい?
一般人がファーウェイのスマートウォッチやパソコンを使うことに、現時点で大きな問題はなく、危険性もないといってよいでしょう。
ファーウェイは米国政府から制裁を受けており、特に通信インフラやスマートフォンの分野では安全保障上の懸念が指摘されています。
しかし、スマートウォッチやパソコンについては具体的な技術的証拠や禁止措置は出ていません。
また、日本を含む多くの国で一般消費者向けには販売が継続されており、法的な問題はありません。
ファーウェイのスマートウォッチ「WATCH GT」シリーズは、睡眠測定や心拍モニタリングなどの精度が高く、ランナーや健康志向のユーザーからの評判も上々です。
またノートパソコン「MateBookシリーズ」は、価格と性能のバランスが良く、薄型・軽量デザインも評価されています。



ファーウェイのスマートウォッチやPCは、コストパフォーマンスや性能面で優れていますが、安全保障上の懸念や使用制限の背景も把握した上で、自身の用途に合った判断をすることが大切です。
特にビジネスや公的利用の場合は、慎重な検討が求められます。
「ファーウェイ やめた方がいい」に関するよくある質問
Googleのサービスを利用したい人はファーウェイはやめた方がいい


この記事の要点
- ファーウェイ製品は国家的な監視やデータの不正利用が懸念され、アメリカやイギリスなどで規制が進んでいる(公的な根拠なし)
- 米国政府の制裁により、Googleサービスが使えないなど、長期的なサポートが不安定
- ファーウェイ製品で発生したバッテリー爆発事故があるが、他メーカーでも同様の問題が発生している
- ファーウェイのスマホはライカとの提携によるカメラが強力で、夜間撮影やズーム機能が優れている
- ハイエンドの性能を持ちながら、低価格帯で提供されている
- 独自OS(HarmonyOS)によってGoogle依存を減らしている
- 米国や欧州では引き続き規制が強化されており、Googleサービスの利用も制限されている
- HarmonyOSへの移行により、Google依存がないユーザーであればスマホの使用継続が可能
- 最新モデルではGoogleサービスが完全に使えないため、代替アプリの使用を検討することが推奨される
この記事によって、あなたが最適な選択をできるようになったなら幸いです。
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